こんばんは。
資格取得講師の倉まり子です。
皆さんは何か続けていることは
ありますか?
「継続は力なり」
「努力をすることも才能の1つだ」
「続けることが何よりも難しい」
色々な言葉を聞きますが
本当にその通りです。
勉強でも何でも続けること。
これが簡単に思えて
とてもとても難しい。
なぜでしょう?
それは言ってしまえば
諦めることは容易い事だからです。
止めることは簡単です。
今すぐにでも出来ます。
「諦めることもたまには必要だ」
「無理してまでやる必要はない」
確かにそうでしょう。
心身を壊してまでやってしまったら
元も子もありません。
ただ私は
自分が掲げた夢や目標は
そう簡単には投げ出したくはありません。
元々「右に倣え」が嫌いなタイプで
反骨心の塊の性格もあってか
基本的にはしがみついています。
もちろん投げ出したいと思うこともあります。
やーめた、となる日もあります。
そう思っても
結局は、心底から諦められないのです。
私は小学1年から高校3年までの12年間
書道教室に通っていました。
私が習い始めた同時期に
同じ学校の同級生も習い始めていました。
私は毎週土曜日
彼女は別の曜日で習っていたので
直接教室で会うことは、ありませんでした。
毎月書く課題が
学年ごとに決まっていて
清書をして提出。
先生方に評価して頂き
進級するかしないか決まる
といったものでした。
小学6年間の内の1年間と
中学高校の6年間の1年間
合わせて2回
強制的に級が2ランク落ちる仕組みがありました。
理由は分かりませんが
そう簡単に最高段の8段に上がらせないためだったのでしょうか。
もちろん私も彼女も
その年になると
強制的に今までのところから2ランク落ちました。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが
書道の世界は
級の場合は数字が小さくなるほど成績が良く
段の場合は数字が大きくなるほど成績が良いです。
順番で行くと
10級、9級……1級、準1段、1段、準2段、2段…8段(最高)
といった具合です。
級の1番上まで行くと
段に繰り上がります。
毎月の課題を清書し提出すると
次の月の初めに
書道教室独自の新聞が発行されました。
そこを見て
自分が進級したのかステイのままなのかを
初めて知る仕組みになっていました。
進級した時は名前の上に〇
ステイの場合は何も印はついていない
というシンプルなものでした。
名前の上に◎がついている時があり
その時は
特にその人がその級(あるいは段)で上手かった
という証でした。
順番を見て
何となく分かっていただけたと思いますが
最高段8段に行くまでは
途方もなく遠い道のりです。
そんな半年や1年では
絶対に辿り着けません。
私は8段になるまで
習った期間
丸々12年かかりました。
まぁ長かったですよ。
同じ時期に習い始めた子は
みるみるうちに上達し
小学校高学年の頃には8段近くまで
行っていた記憶があります。
大会でも優秀賞や大賞などを
毎年受賞し、常に上位。
私は頑張っても頑張っても
2位や3位ばかり。
いつも悔しい思いをしていました。
何がダメなのか。
なぜいつも上手く行かないのか。
出来ない自分が嫌になり
中学2年の時に半年ほど
サボっていたことがありました。
頑張ることを諦めて
逃げ出したのです。
書道教室に行く
とウソをついて
実際はブックオフに行って漫画を読んでいました。
まぁすぐバレましたね。
母親にこっぴどく叱られたことを
今でも覚えています。
そんなことをしながらも
私は書道教室を辞めませんでした。
久しぶりに教室に顔を出した私を
先生は怒るでもなく
「そういう時もあるよね。
また今日から頑張ったら良いのよ」
そう言って迎えてくれました。
そして高校3年生の時。
ある大きな大会がありました。
大きな半紙(条幅と言います)に
いつものように私は筆を走らせていました。
学生最後の大会。
毎日家でも練習し
今年こそは優勝したいと意気込んでいました。
そして清書をし
いつものように提出。
あとは結果を待つのみでした。
結果が出る前日。
我が家に1本の電話が掛かってきました。
電話の相手は
私をずっと指導し続けてきた
書道教室の先生でした。
「まり子ちゃん、おめでとう。
今大会優勝だよ」
初めに耳に飛び込んできた言葉でした。
今までずっと
どの大会でも優勝できず
2位か3位で終わってきて
やっと12年かけて優勝できたのです。
「先生方の投票でね
まり子ちゃんの作品が
1票差で優勝したのよ」
同級生の常に優勝していた子との差は
1票だったそうです。
先生が電話越しで話してくれた1言1句
今でも鮮明に覚えています。
信じられませんでした。
また、あの子が優勝するだろう
と心の中で思っていたから。
表彰式で
名前を呼ばれトロフィーを頂いた時は
心が震えました。
頑張ってきて良かった。
途中逃げ出したこともあったけれど
あの時諦めないで良かった。
と思えた瞬間でした。
続けること
努力すること
諦めない事
決して簡単ではありません。
私は学生時代をかけて
続けることがいかに大変で
その先の未来がいかに素晴らしいかを
自分で経験しました。
書道を始めたばかりの
6歳の私は
顔中墨だらけにして
手だけでなく
なぜか足まで墨をつけ
初めての大会でもらった賞状が嬉しくて
(最初は佳作でした)
帰り道に大声で読み上げながら帰っていました。
今思うと何て恥ずかしい光景でしょう 笑
そんな私が12年後は
最高段8段を取得し
大会で優勝するなんて想像もしていませんでした。
勉強でも
何のためにやっているのか
分からなくなり
思うような結果が出ずに自暴自棄になる。
そんな時は必ずやってきます。
その時に
その先を考えて欲しいのです。
乗り越えた先
目標達成した先
何が見えますか?
今は霞んでいるかもしれません。
霧がかかっていて
未来など見えないかもしれません。
当時の私もそうでした。
どんどん周りから先を越され
思うような結果が出ない。
それでも諦めなかったのは
いつか必ず実を結ぶと信じていたからです。
自分を信じていました。
時間はかかりました。
きっと誰よりも結果を出すのが遅かったと思います。
それでも
私がした経験は無駄ではなかったと
胸を張って言い切れます。
諦めることは簡単です。
止めることも簡単です。
くじけた時
転んだ時
そこからどれだけの人が
起き上がれるのでしょう。
起き上がれた人だけが
頂きに登れると
私は自分の経験から言い切れます。
皆さんの向かうところは
どこですか?
私は
これからもきっと
何度も転ぶでしょう。
それでもダルマのように起き上がり
自分の目標を叶えに行こうと思います。
6歳の頃の顔中墨で真っ黒にした私が
きっと笑って応援してくれている
そんな気がしてなりません。
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