こんにちは。
資格取得講師の倉まり子です。
今回は志についてです。
10年前の自分
今からちょうど10年前の22歳の時。
今の時期は大学も卒業し
2回目の大学院受験をして落ちた時です。
将来の希望も何もなくなり
立てない足を無理に引っ張って立たせ
死んだ顔をして就活をしていました。
あの時の私は
何の希望もなく
空っぽの目をして毎日を過ごしていました。
せめてバイトをと思い
応募するも落ち続けました。
こういう話をすると
驚かれます。
そんな感じしないのに、と。
ここまでくると
私自身に何か問題があるのかと
自分で思うようになりました。
社会不適合者なのではないか
社会からいらない存在なのではないか
そんなことを毎日考え
いつしか死ぬことばかり考えていました。
明日死のう、明日死のう
そうやって日々を過ごしていたことを
覚えています。
まさに私にとっては
地獄の日々でした。
自分への挑戦
そんな日々を送る中
頭の片隅には
自分を変えたい自分がいました。
今のままではダメだ。
抜け出したい。
そう思いながら
何をしたら良いか分かりませんでした。
元々、臨床心理士を目指し
子どもに関わる仕事がしたかった私は
何かないかと探し続けていました。
そこで辿り着いたのが
保育士でした。
幼稚園から高校まエスカレーターで
大学も指定校推薦で入学した私は
今まで自分の力だけで
何か結果を出したことが
ありませんでした。
そこで
自分の力を試してみたいと思い
受験することに。
無我夢中の毎日
普通、保育士と聞くと
短大や、大学に行って取得したり
通信教育で取る人がほとんどです。
それでも私は
自分の力だけで取ろうと決め
何にも頼らずに始めました。
何をしたら良いか分からず
とりあえず本屋に行ったことを
覚えています。
大量の保育士のテキストや本が
陳列されていて
何が良いのか訳も分からず
中身をパラパラと見て
感覚で選んでいました。
当時、私が買ったテキストは
上下巻に分かれていたため
両方を買い
早速勉強することに。
学生時代にやっていた勉強法を
していると
父からひと言。
そんなやりかたでは
合格しないよ。
正しい勉強法なども
分からず
学生時代の勉強法を疑わずに
やっていた私は衝撃的でした。
そこから勉強法を
180度変え
独自に編み出した方法で
勉強し直しました。
この時期は
本当に自分との戦いでした。
私には後がない。
受かるしか道が
ありませんでした。
当時は派遣登録をしていて
派遣社員として
働いていたため
勉強できる時間は
限られていました。
初めての受験。
結果は不合格でした。
筆記試験9科目中
5科目合格。
4科目不合格でした。
またか。
また私はダメなのか。
結果通知が来る前に
自己採点で
すぐに分かるので
試験会場の帰りのバスの中で
必死に涙を堪えていました。
いつになったら
私は光が見えるのか。
いつになったら
私は出口に辿り着くのか。
夜空に浮かぶ月を見るたびに
月が出口に見えて
仕方がありませんでした。
出口はもの凄く遠くて
この暗いところから
もうずっと出られないのではないか
そう感じたこともありました。
それでも
ここまで来て
諦めたくありませんでした。
2年目。
絶対受かる。
その気持ちだけで勉強していました。
精神的にボロボロな日
受かるのか分からない。
どれだけ勉強しても
不安は追いかけてきました。
受からなければならないと
自分にかけたプレッシャー。
毎日泣きながら
問題を解き
毎日泣きながら
自分を追い込み続けました。
当時は精神的に限界の状態だったと
思います。
何度も部屋で発狂しかけました。
テキストも何度も投げつけました。
覚えられない。
分からない。
出来ない。
その不安、イライラ
ぶつけようのない気持ちに
支配されていました。
それでも諦めなかった
逃げなかったのは
今までの自分を思い返した時に
ここで終わったら
全てが無駄になると感じたからです。
今更、保育士なんて
と笑った人達を見返したい。
どこにも就職できずに
約60社からのお祈りメールを受け取り
悔しい思いをしてきて
私を落とした人たちを見返したい。
ここで止めたら
所詮、そこまでの人になってしまう。
やっぱり
あの人には無理だったんだ
と思われてしまう。
結局、あの人は口だけの人だ
というレッテルをはられてしまう。
それが嫌で嫌で
例え自分の精神がボロボロになっても
歯を食いしばり
走り続けました。
残り1秒で運命が変わりました
そして2度目の受験当日。
半泣きの状態で
会場に向かったことを
今でも覚えています。
これだけやったんだから大丈夫
と思う自分と
またダメだったらどうしよう
と思う自分。
不安と自信とが入り交じり
泣きそうになっていました。
そして試験本番。
一通り問題を解き終わりましたが
1問だけ答えに迷っていた問題がありました。
候補の答えは2つあり
どちらかで迷っていました。
最後の最後
試験の終わる1秒前。
思い切って
答えを書き直しました。
怖かったです。
もしかしたら
この答えが間違っているかもしれない。
もしかしたら…
試験が終わって
震える手で解答速報を見ました。
自分の心臓の音が
あんなにハッキリ聞こえることも
今後の人生あまりないでしょう。
恐る恐る
解答を見てみると
合っていました。
書き直した答えが
正解だったのです。
おかげで
合格することが出来ました。
残りの1秒で運命が変わる。
それを私は体感しました。
志とは
志とは何だと思いますか?
よく
志を持ちなさい
大志を抱け
と言いますが
志
とは何なのでしょう。
私個人の考えは
志とは
己が抱く信念
だと思っています。
私は保育士受験をすることは
自分で決めました。
今の事業を始めることも
自分で決めました。
志は自分で決めるものです。
誰かが決めてくれるものでは
ありません。
毎日何となく過ぎる時の中で
どれだけの人が
志を掲げ
過ごしているのでしょう。
毎日がつまらない
楽しい事がない
そう愚痴るのではなく
自分が出来ることは何なのか
人生の楽しみは
自分が見つけるものです。
誰かに見つけてもらうものでは
ありません。
生きる意味も
そうです。
生きる意味を見失っていた
10年前の私は
確かに何もなかったです。
志も希望も何も。
先日
稲盛和夫さんが
お亡くなりになったというニュースがありました。
JALの再建に携わり
京セラの創業者でもある方です。
その方がある雑誌のインタビューで
こういうことを話しています。
「人は常に自分が良くなりたい
という思いを本能として持っていますが
やはり利他の心
皆を幸せにしてあげたいということを強く自分に意識して
それを心の中に描いて生きていくことが大切です」
人は自分が可愛い生き物です。
自分さえ楽しければ良い。
自分さえ幸せでいたら良い。
確かにそうでしょう。
自分さえ楽しければ
人生万々歳なのかもしれません。
しかし
誰かのために何かをする
ということは
自分の幸せにも
必ずつながると
私は感じています。
まとめ
10年前の私は
将来に何の希望も夢も持てないまま
日々を彷徨っていました。
自分には何もない
自分は誰からも認められない
そう思い悩み
全てを放棄しようと
していた時期でした。
そんな私が
這い上がり
今があるのは
自分の意志で立ち上がり
自分で志を見つけ
それを生きる活力に変えてきたからです。
夢がない
希望が持てない
そう不安や不満を訴える若者も
多いと聞きます。
不安や不満は
誰しも1度は抱えるものです。
しかし
そこから脱する努力は
しているのでしょうか。
その場から離れられないのを
誰かのせいにしては
いないでしょうか。
世の中のせい
社会のせい
家族のせい
そこから動かないのは
あなた自身です。
自分の運命は
自分の手で変えるものです。
そこから本当に
出たいのなら
自分は何をしたら良いのか
何を掲げて進んで行けば良いのか
勇気がいることかもしれません
不安なこともあるでしょう
それでも
自分で道を切り拓き
自分を変えたいと
自分の環境を変えたいと
真に願う人なら
必ず
未来は明るいです。
あなたの志は
なんですか?
私は
何度も言うように
私にもできると
自分に自信を持てる人を
資格を通して増やすことです。
誰もが自分を信じ
挑戦を恐れない人を
育てることです。
その志があるから
私は辛い事があっても
逃げたくなる日があっても
負けずにいられます。
上手くいかない事の方が
人生は多いです。
しかし
自分が掲げた決意があれば
何度でも人は
立ち上げれます。
私自身
それを体感しながら
日々活動しています。
あなたは
どうですか?
あなたは
何を志しますか?
コメント